8月、最年長社員のKさん75歳、Sさん74歳のおふたりが退職されました
ニシン漁の網元だった社長の祖父直筆の資料が、社長の元に巡ってきました
こんにちは、営業の森山です。
今日は、社長の祖父で、専務の曾祖父のお話です。
「なぜ急に社長の祖父?」と思われるかもしれませんね。
実は先日、社長の祖父直筆の見積書や受領書などが見つかったんです。
先日のこと、社長の元にある方(T様)からご連絡をいただきました。
どうやらT様のお父様が、弊社社長の祖父とお取引があり、その当時の見積書や受領書などをずっと保管しておられるとのこと。
せっかくなのでと、それをどっさりと送っていただいたんです。
達筆過ぎて、何が書いてあるか読めません(汗)。
1つずつ確認すると、古い物で昭和13年(1938年)。
戦前!?

昭和初期、弊社社長の祖父は、北海道の利尻島でニシン漁の網元をやっていました。
ニシンを売ったり、肥料(ニシン粕)を北陸地方などの農家の方に売っていたそうです。
ニシン漁の網元と聞くだけで、きっとすごかったんだろうなと想像できます。
社長の父(前社長)は次男だったため、網元を継ぐわけにもいかず、何か自分で商売を始めないとということで、昆布屋を始めたそうです。
社長の祖父を思い出されたきっかけ
T様がどうして今になって社長の祖父のことを思い出されたかというと、ある新聞記事がきっかけでした。
弊社専務が、黒部青年会議所の次期理事長に決まったという記事。
小さい記事だったのですが、名前が目に飛び込んできたんだと思います。
なぜなら、社長の祖父の名前が「四十物 幸作(こうさく)」。
専務の名前が「四十物 幸直(ゆきなお)」。
「四十物」と「幸」という字から、これはもしかしたら、と思われたんだそうです。
それで、たくさんの書類を送っていただき、今は社長の手元に。
すごい巡り合わせですよね。
社長は嬉しくて嬉しくて、相当喜んでいましたよ。

中には、亡くなった社長の父(前社長)の直筆が含まれていて、これには家族みんなで大喜び。
上の写真がそうです。
とてもきれいな字で、まるで女の人が書くような柔らかく優しい字体ですよね。
社長の祖父の文字は読めなかったけど、これなら私でも読めそうです。
昔の男性って字がきれいな人が多い印象です。
昔の資料あれこれ
歴史を感じる興味深い資料だったので、色々紹介。
まずは封筒です。

なんと電話番号が32番。
昭和14年に出された封筒です。
電話がいかに少なかったのかがうかがえますね。
『となりのトトロ』に出てくるような電話機だったのかなと想像してます。
いや、トトロは戦後の話だから、もっと前ですね。
私は、黒電話がギリギリ分かる世代なのですが、この時代の電話は掛け方すら分からないんだろうな。
そしてはがき。
「郵便はがき」の文字は、よく見ると文字が右から左読み。
時代を感じますね。
右から左、左から右、どちらも経験している世代の方って、この転換期にどう対応したのかとても気になります。
こちらは年賀はがきです。

年賀はがきのお年玉くじは、昭和30年にはもう行われていたんですね。
当時は何が当たっていたんでしょうか。
色んな資料を目の当たりにできて、ちょっとタイムスリップしたような感覚になりました。
不思議なご縁に感謝
弊社ができたのが昭和24年。
社長の父も弊社を興す前に、利尻島でこの事業に関わっていたんですね。
これらの資料にはその証がそこここに散りばめられていて、とても興味深かったです。
ちなみにこれは、社長の祖父が事業で使っていた会員証の看板です。
本家に残っていた物を譲り受けて、今の四十物昆布の店頭に飾ってあります。
何の看板かよく分かっていなかったのですが、今回の件があって知ることができました。
歴史を感じますね。
不思議なご縁で、ご連絡くださったT様。
本当にありがとうございました。
今あることは全て、いろいろな歴史の積み重ねの中から生まれてきたのだと、改めて考えさせられた出来事でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
四十物昆布ホームページ:http://www.aimono.com/